寒冷蕁麻疹とは寒さにより誘発される蕁麻疹(物理性蕁麻疹の一つ)です。自分の場合、朝の洗顔時、冷蔵庫から何かを取り出す時、職場を出て駐車場への移動中、お風呂前後など一日中頻繁に出てきます。冬季は特にひどいです。手は常にピンク色です。寒さが原因ですが、なぜ蕁麻疹に繋がるかがはっきりしていないため難治性とされています。
機構としては、
寒い→IgE出る→ヒスタミン出る→蕁麻疹
なので、ヒスタミンを抑えることで蕁麻疹を抑制できるようです。
発症の説1)
皮膚を冷やすことで、何らかの抗原が産生され、それにIgEが反応し、そのIgEを介して肥満細胞がヒスタミンを放出する。
発症の説2)
何かの理由により寒冷刺激でIgEが肥満細胞上で凝縮することにより、ヒスタミンが放出される。
発症の説3)
寒冷刺激により機能するIgG、IgMがあり、それらが抗IgE抗体として働き、マスト細胞上のIgEを凝縮させることでヒスタミンが放出される。
どの説が自分に該当しているかは分かりませんが、IgAが関与したクロストークでなければまぁ良いかなと思ってます。
寒冷蕁麻疹の基本の治療は抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬の内服で、なるべく寒冷刺激を避けるしかありません。扁摘パルスで治る期待をしてましたが、残念ながら何の改善もありませんでした。
皮膚科の先生は扁摘で改善することを期待していました。後から聞きましたが、先生はステロイドは寒冷蕁麻疹には基本効きにくいと考えてるようです。
ヒスタミンには、ヒスタミン1とヒスタミン2の2種類があるそうです。ヒスタミン1を抑えることで約8割の人が改善するそうです。残り2割のヒスタミン2の抑制には胃薬成分であるファモチジンが効果があるそうです。
これまでヒスタミン1のみを抑える治療をしていましたが、方針を変えて扁摘パルス後にファモチジンの処方してもらうことになりました。効きますように!