IgA腎症の治療記録 - だいたい寛解

2020年初夏にIgA腎症を患ったのでその個人的な治療記録と感想

扁摘パルス 扁桃腺摘出 入院3日目 手術日

前夜から絶飲食がスタートしてましたが早朝に蕁麻疹の薬を飲みました。その後はずっと昼まで大人しく待機でした。絶飲食が長いと偏頭痛が起こりやすいのでそれだけが非常に心配でしたが、10時から待ちに待った点滴が始まり、偏頭痛は回避できました。扁摘までに済ませておきたい仕事も無事に昼前に一段落しほっとしていると、30分後の1時半から扁摘開始と決まりました。

 

手術着と弾性ストッキングに着替え、トイレを済ませて準備万端。呼ばれてから歩いて手術室に向かいました。看護師さんから、緊張しますかと聞かれて、途端に緊張が増しました。考えたら負けだと思い直し、ひたすら全然関係ないことを思い浮かべてやり過ごしました。

 

過去の出産時に色々あり、二度ともこの病院で緊急帝王切開でした。数年前この同じ手術室に正体不明で担ぎ込まれたのに、まさかまたここに来るとは夢にも思いませんでした。自分の足で歩いて来れたという勇気と成長にちょっと感動しました。自分よく頑張ってる、と過剰に自分を鼓舞しながら手術台に寝転がりました。(現実逃避モード)

 

名前と手術内容の確認が終わりすぐに、酸素マスクをつけて麻酔の準備が始まりました。初め針のところに冷たさや痛みを感じることもあります、と麻酔科医の説明がありました。まもなく吸い込む酸素が妙に冷たいように感じ、酸素って味があるのかなと思っているうちに眠りました。針に違和感はなかったです。

 

麻酔で寝たらすぐに呼ばれて起こされたので、まだ手術前かなと思いました。当たり前ですが手術は無事に終わってました。夢はみませんでした。今寝たばかりで、眠くて眠くてまだ寝ていたい気分です。麻酔下で入れられた呼吸器の鼻のチューブがズルーっと抜かれました。案外気持ち悪くも痛くもなかったです。両手に力を入れて看護師さんの手を握ってくださいと言われましたが、ほとんど力が入りません。いつから力入るんだろうと思っていると、すぐに感覚が復活して握れるようになりました。喉の痛みはありません。

 

鼻水か血か何かわかりませんが、急に喉の奥にペタッと付いて呼吸ができなくなりました。声が出せないので手で鼻と喉を指し違和感を主張したところ、枕元のガーゼに吐いて出すように指示を受けました。おぼつかない口元で何回か吐くと呼吸できるようになりますが、すぐにまたペタッとなります。ひたすらそれを繰り返しながら病棟に戻りました。まさに呼吸に全集中!!!っという感じでかなり必死でした。病棟まで来てくださった執刀医の先生は、癒着なく綺麗に取れましたよ、と爽やかに去ってゆきました。

 

3時間はベッド上で安静です。痛みより呼吸の方が大問題でした。仰向けは問題外です。横を向いて寝ると多少呼吸が楽になります。すぐに喉に血や鼻水が流れ込み、すぐに頭を上げて吐き出します。あまりに苦しいし、毎度起き上がるのが億劫なので途中からうつ伏せになり、頭をガーグルベースに半分突っ込まながら重力任せでダラーっと吐き続けました。垂れ流し状態。変なスタイルで寝ていると、見に来てくれた看護師さんに吐き気を心配されましたが、血痰と気道確保の為と説明したら納得してくれました。

 

3時間経過すると出血も多少ましになり、喉のヒリヒリも出てきました。貧血や吐き気に問題がなかったので夕食になりました。食事はもちろん全部液体です。食欲は皆無でしたが食べないと治りが遅くなるので、粉のカロナールを飲んでから1時間くらいかけて半分くらい食べました。痛み止めを飲めば確かになんとか食べられるレベルでした。矯正中の磨きにくい歯ですが歯磨きも問題なくできました。

 

消灯時間の頃には出血もだいぶおさまりました。汚れて捨てて良いタオルを横向きの顔の下に引き、血や分泌物を垂れ流してでも良いから、とにかく寝る作戦をとりました。しかし残念ながら作戦もむなしく腫れた喉だか分泌物の詰まりで苦しく、何度も目覚めます。机に突っ伏して寝ようとしましたが寝付くまでは至らず、だんだん痛みも出てきました。冷えピタも効果はなかったです。

 

夜中2時に観念して痛み止めをもらいに行きました。粉のカロナールではなく、点滴のアセリオを処方してもらいました。お陰で朝までしっかり寝られました。

 

 

 

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